自作 3D動画ビューア

最近では you tube でも立体視(stereo view)で見る3D動画が多く閲覧できる。
3D動画を見る方法にはいくつかあるが、そのうち代表的なものは:
1)アナグリフ(anaglyph)つまり赤と緑(青)のメガネで見る
2)偏光メガネで見る
3)左右に並んだ二つの画像を眼球の交差法あるいは平行法でみる
などがある。
 
1)は色合いが悪くなる、また2)は明るさが半減してしまう、また3)は慣れが必要だし目が疲れる、などの問題がある。
 
静止画を立体視でみるおもちゃでアメリカなどで子供たちに人気があるビューマスター(View Master: 写真下)は何十年も昔からあるが、日本ではあまり人気がないようである。
左右の目から見て撮ったスライドフィルムを、円盤ディスクに対極に位置するようにいくつか並べたものをビューワーに取り付けてみるものであるが、今時スライドフィルムを作るのも古いやり方といえる。
個人的にちょっと興味があるものとして最近ではFuji の新製品FinePix REAL 3D W1があるが、あいにく近所の家電店には未だないようなので、実際どんな程度のものか知らない。
 
 
そこで、このビューマスターの原理を使ってスライドフィルムではなく、またアナグリフでも偏光メガネでもない方法で3D動画を見る簡単な装置を作れないかと考えてみた。
動画を見るための手ごろな装置といえば、iPod nano などをはじめとして今は携帯タイプで便利なものがいくつか普及している。
ここでは、iPodのかわりにSonyのウォークマンS644(8G)を使ったが、二つの動画映像を流す必要があるのでそれを二つ購入した。
近所の家電店のセールで一個1万3千円、店長さんに頼んで二つで2万5千円にまけてもらったが、オークションならもっと安く手にいれることができるかもしれない。
 
他に必要なのは一個380円の虫メガネふたつと、装置の骨組みを作るための箱みたいなものが必要だが、これは何かの容器とかCDのケースなどなんでも良く適当なものを用意する。

 
製作には半日かかったが、下写真のようなプロトタイプが出来上がった。
レンズの間隔や二つのウォークマンとの距離とかを調整するわけだが、写真のようにウォークマンの向きを反対にして並べたほうが良いことがわかった。
しかしウォークマンの液晶画面の画像を、器械操作で回転したり反転したりということはどうも出来ないようだ。したがって動画を作成する段階で左のアニメーションの画像を180度回転して作成するか、動画編集ソフトで回転させるかしなければならない。
 
そこでCinema 4D でアニメーションを作り、左右二つのカメラで写した動画ファイルをウォークマンに取り込んで、出来上がった簡易3Dビューアでさっそく試してみた。
これがまた意外と良い。最初の試作器であることを考えれば我ながらまあまあといった感じだ。
 

わがオーディオの老朽化に嘆く-その2

今度は何を嘆くかといえば、わが愛器、LINN LP 12 の回転数に狂いが出はじめたことである。
やむなく代理店に持っていったら、モーター関連を交換しないといけないということが判明した。
アナログプレーヤーにとっては、まさに心臓部の致命的疾患である。
修理代は軽く10万円を越してしまうとのことだ。
しかしLPレコードをLINN LP 12 で聞く音が最高だと思っている私にとっては、多額の出費でつらいことではあるが仕方がない。
 
LINN LP 12 がガレージに入っている間、 アナログ音がしばらく聞けないのでデジタルで我慢することになる。
しかしアメリカamazonに注文してあるSACDのディスクが届くまで少し時間がかかるので、デジタルの音楽ファイルを聞くことにした。
音としては少し低級になるが、それなりのオーディオシステムなら十分聞ける。
しかし、結局デジタルの音楽ファイルはだめだということになった。
もちろん e-Onkyo などでダウンロードしたものには、24bit/96kHzの音もあるので決して悪い音ではないのだが、それを再生して聞くためにはパソコンを利用しなければならない。
そこでどうしても困ってしまうのはパソコンのファンの音だ。
良い音楽を聞くにあたっては、どんな周りの雑音も禁忌である。
実際このところ寒い日が続くにもかかわらず、ファンの音が気になるのであえてエアコンなしでがまんして聞いているくらいである。
もちろん夏の暑い時に聞く場合も、エアコンはなしでうちわか扇子を使う。
(そんなことを言いながら、LPレコードの針のパチパチ音は気にならないのは不思議だが)
そこで何のメディアで聞くかということになると、結局手軽で昔から使い慣れたMDということになる。
ただMDはATRACによる非可逆圧縮ファイルなのでCDよりは音が劣る。
しかし、MDでもHi-MDならPCMによる非圧縮ファイルなので、CD並みの音を聞くことができる。
今はHi-MDも、もう在庫品しかないようで、デジタルオーディオに押されてMD自体の利用価値も低くなり市場からどんどん消えていく運命にあるようだが、私にとっては捨てがたいのである。もちろんポータブルで聞くのではその音質は劣るので、マッキンのアンプを通して聞けば納得の音になる。