Momoのサイトをちょっとのぞいたら、少しヒートアップしたディスカッションがありました。日本語のフォーラムにはほとんど参加したことないですが、そもそもフォーラムについて私なりの思うところを書いてみます。
私がフォーラムに書き込むとすれば、その目的は自分の知らないことを教えてもらったり、何かためになるものを得ようとすることです。したがってその目的がかなえられれば、それ以外のことはあまり重要ではありません。
上記のヒートアップしたディスカッションは、書き込みのマナーとか言葉遣いという問題が絡んでいたようです。しかし、本来書き込みは、その内容が違法かあるいはそれに近いものでなければ自由です。
話をちょっと変えますが、芳賀 綵という方の著「日本人らしさの構造」という本の中に、凹型、凸型文化という記載で興味あることが書かれています。前者は日本、後者が欧米型と分けています。つまりどういうことかというと、凹型文化の特徴は、調和、他律、他人志向、非言語的、直感的、心情主義、陰影と余情の愛好、といった特徴があり、反対に凸型文化は、自然に対し突出(征服)し、人と人とも対立し、せめぎ合って和合しない、言語による発信・自己主張の連続である。したがって話さなくても通じる日本的な境地は理解されにくいものだとしています。もちろん全ての日本人がそうであるというのでなく、日本人でも前者に近い人、後者に属する人などいろいろな人がいるということです。
フォーラムに書き込みする人もさまざまです。それがネットに載れば不特定多数の者が参加するわけですから書き込みに対する反応もさまざまです。そして活発なディスカッションが展開されることも多いでしょう。時には激しい言葉遣いや相手の心情を害するような発言が飛び交うかもしれません。しかし、その内容についてではなく、言葉遣いが良くないとか、マナーがいけないということは、本来のテーマとは別の付随した問題です。凹型人間にしてみれば言葉遣いが気に入らないと苦言するかもしれないが、凸型人間からすれば、そんなことかまわず一層攻(口)撃することでしょう。
私が知っている人には、優秀で仕事も良くできる人でも、言葉遣いは粗く、それこそマナーなどかまわない人が何人もいます。歴史的に見ても偉人とされる人でも、そういう人間が少なくないようです。フォーラムの書き込みは、その人にとってどういう意義があるか、それさえはっきり認識していれば、それ以外のことはあまりこだわらないほうがいいでしょう。